其の一
其の二
其の三




其の一
其の二
其の三
其の四
其の五






あとがき

石屋の体験 其の三
埋めてしまった石碑、先祖供養と五輪塔
山形市で平成12年7月に三代とも養子養女で家を保ってきた山田家(仮名)の墓地改修をすることになりました。

80歳くらいのおじいさんと78歳のおばあさんで自分たちの代になってようやく息子夫婦と男と女の子の孫子、そして先祖伝来の財産(土地)にも恵まれ幸せな家族をきづきましたが、悩みはおじいさんは肺が悪く酸素の機械を使用し、外出の際には小さなボンベを携帯し、おばあさんは何十年も腰痛、脚の痛みで病院通い、寝ているほうが多い毎日で最近は向かいの魚屋さんに買い物に行くのも出来ない状態でした。

私がお伺いしたときは台所から皿の上にスイカを一切れ持ってくるのが大変つらいようでした。早速お墓を見せてもらうことになりましたが、墓地は北向きで戦死者の石碑が1基建てられているだけでした。

そして先代のおばあさんが子孫が墓地の草とりが楽なようにと墓地表面をコンクリートで覆ってしまってました。自分が嫁にきたとき、確かに古い石碑が何本かあってそれを埋めてしまったような気がするとのことで、まず東向きに五輪塔を中心に戦死者の石碑は左側に建立すること、そして埋められた石碑の本数で見積もりを出すことにし、早速着工することになりました。

 ところが戒名の彫られた自然石が三本地蔵尊が1体墓地の下から出てきたのです。一応念のためにお寺さんに戒名を調べてもらうことにしました。ところが一番古い石碑に佐藤久左衛門(仮名)と彫られてありすべて佐藤家の石碑と判明したのです。まわりの墓地は佐藤家が多く、なぜ佐藤家と山田家のつながりが分からずどのようなお祀りをしたら良いか困った次第でした。

さっそく霊能者の先生に原因を調べてもらうことにし、霊査の結果“佐藤家は三代目の時自分の二男を山田家(三代目)に養子にやった後長男が死亡し、そして自分もその後死んでしまった。財産があるので血のつながりがある山田家に養子に行った者が佐藤家をお祀りするのが一番良いことだと、親戚一同で決め山田家で佐藤家のお墓を守ってもらうことになった次第”と三代目の先祖が出てきて話をしてくださいました。

なにしろ150年も昔のことなので自然に佐藤家の先祖祀りを忘れてしまったのです。その事情を知らないで先代のおばあさんが古い石碑を埋めてしまったのです。佐藤家の魂は自分たちの存在を知ってもらいたくて山田家の子孫に体の痛みや病気で自分たちの思いを表したのだと思います。早速墓地内に山田家の五輪塔、佐藤家は一石足長五輪塔を古い石碑は順序良くお祀りした所、あれほどいたみ苦しんでいたおばあさんの足、腰の痛みが取れ数日後には家の周りの草取りも数時間働けるようになりました。そして霊能者を通して佐藤家の御先祖は“ああ頭が苦しかった。さっぱりしたありがとう。”との言葉を頂きました。

科学ではわりきれない事が起こるものです。
山田家は知らず知らずのご無礼を御先祖にお詫びし、自分たちのますますの信仰をお約束し、数々の不思議に感謝して生活を送っております。

家の根のお墓が正しく祀られた時御先祖は魂が生きていることを知らせてくれるのです。それによって私たちに正しい生き方を教えてくれるのです。
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